みどりの育て方
パキラの育て方。はじめての一鉢に選ばれる理由と、失敗しないコツ

編み込まれた幹の上に、手のひらを広げたような葉。パキラは、はじめての観葉植物として、いちばんよく選ばれる植物のひとつです。丈夫で、日陰にも乾燥にも比較的強く、多少の失敗にも耐えてくれる。「枯らしそうで不安」という方に、まずおすすめしたい一鉢です。
はじめてに向く理由
- 日陰に比較的強い:窓から少し離れた場所でも育つ
- 乾燥に強い:幹に水をたくわえるので、水やりを少し忘れても耐える
- 成長がわかりやすい:春から秋は新しい葉がよく出て、育てている実感がある
- 形が整いやすい:切るとそこから芽が出て、好きな大きさに保てる
逆に、パキラが弱る理由はほぼひとつ。水のあげすぎです。これだけ気をつければ、長く付き合えます。
置き場所:明るい室内に
レースカーテン越しの明るい場所がいちばんです。日陰にも耐えますが、暗い場所に置き続けると、新しい葉が小さくなり、茎と茎の間が間のびして、ひょろりとした姿になります。
春と秋は、直射日光に当てても大丈夫。真夏の強い日差しだけは、葉焼けするので避けてください。葉は光の方へ向くので、ときどき鉢を回すと、まっすぐ育ちます。
水やり:乾いてから、たっぷり。迷ったら待つ
パキラの幹の根元のふくらみは、水をたくわえる場所です。だから、乾燥には強く、過湿には弱い。
- 春〜秋:土の表面が乾いてから、鉢底から流れるくらいたっぷり。週1回前後が目安
- 冬:乾いてからさらに数日待って。10日〜2週間に1回ほどが目安
- 受け皿の水はためない
- 迷ったら、あげない
土の中まで乾いているかは、竹串をさして確かめると確実です。くわしくは水やりの基本をどうぞ。
幹がやわらかくなったら
パキラの幹は、本来硬いものです。それが指で押してぶよぶよとへこむようなら、水のあげすぎで幹や根が傷んでいます。
- すぐに水やりを止める
- 風通しのよい、明るい場所へ移す
- やわらかい部分が幹の一部なら、硬い部分まで切り戻す。切り口が乾いて、そこから芽が出れば持ち直す
- 根元から全体がやわらかいときは、残念ながら難しいことが多い
編み込みパキラは、複数の株を束ねたものです。そのうち1本だけが枯れることがありますが、ほかが元気なら、枯れた幹を根元で切り取って、そのまま育てられます。
剪定:春に、思いきって
パキラは、芽を吹く力が強い木です。伸びすぎた枝、形の乱れた枝は、4月〜6月に切ると、切ったところの少し下から新しい芽が出てきます。
- 好きな高さの、葉のつけ根の少し上で切る
- 思いきって短く切っても、暖かい季節なら芽が出る
- 切った枝は、水に挿すか土に挿すと、根が出ることがある
秋から冬は芽が出にくいので、剪定は暖かい季節に。
冬の管理:5℃を目安に
寒さには比較的強く、**5℃**くらいまで耐えます。それでも冬の窓際は冷えるので、夜は窓から少し離した場所へ。水やりは控えめに。暖房の風が直接当たると葉が傷むので、風の通り道は避けてください。
冬に葉が数枚落ちるのは自然なこと。春になれば、また新しい葉が出てきます。
まとめ
- 明るい室内に。日陰にも耐えるが、明るいほうが姿がよい
- 水は乾いてからたっぷり。迷ったら待つ
- 幹がやわらかくなったら、すぐ水を止める
- 剪定は春〜初夏に。切っても芽が出る
はじめての一鉢がパキラなら、植物を育てることが「思ったより大丈夫」だと、きっと感じてもらえるはずです。
よくある質問
- パキラはどのくらいの頻度で水をあげますか。
- 土の表面が乾いてから、鉢底から流れるくらいたっぷりあげます。春〜秋は週1回前後、冬は10日〜2週間に1回ほどが目安です。幹に水をたくわえるので、迷ったら少し待ってください。
- パキラの幹がぶよぶよとやわらかくなりました。
- 水のあげすぎで、幹や根が傷んでいます。すぐに水やりを止め、風通しのよい明るい場所へ。やわらかい部分が一部なら、硬い部分まで切り戻すと持ち直すことがあります。
- パキラは日陰でも育ちますか。
- 明るい日陰なら育ちます。ただ、暗い場所では新しい葉が小さく、茎が間のびします。できるだけレースカーテン越しの光が入る場所に置いてください。
- 編み込んだ幹のうち、1本だけ枯れました。
- 編み込みパキラは複数の株を束ねたものなので、1本だけ枯れることがあります。枯れた幹は根元で切り取ってください。ほかの幹が元気なら、そのまま育てられます。

