しつらいと季節
11月の部屋の整え方。冬支度は、植物と光と布から

11月は、季節が静かに切り替わる月です。朝晩が冷え、日が低くなり、暖房を入れる日が近づいてくる。この時期に部屋を少し整えておくと、冬のあいだ、ずっと過ごしやすくなります。大がかりな模様替えではなく、植物と光と布を見直す、小さな冬支度の話です。
1. 観葉植物を、窓から少し離す
まず植物から。秋のあいだ窓辺で気持ちよさそうにしていた鉢も、11月に入ると夜の窓際が冷えはじめます。ガラス一枚の向こうは外気。晴れた日の窓辺は暖かくても、夜は部屋の中でいちばん冷える場所になります。
- 鉢を、窓から1mほど離した明るい場所へ
- 暖房の風が直接当たる場所は避ける。乾いた風で葉が傷む
- 水やりの回数を減らしはじめる。土が乾いてから、さらに数日待つ
寒さに弱い順に、エバーフレッシュ、モンステラ、ウンベラータあたりは早めに。サンスベリアやザミオクルカスは、水を切れば冬に強いので、暗めの場所でも越せます。くわしくは、冬の置き場所と冬の水やりに書きました。
2. 窓まわりを片づけて、光を奥まで入れる
冬は太陽が低く、光が部屋の奥まで届くようになります。これは冬のいいところで、窓まわりがすっきりしていれば、部屋の奥の床にまで日が差します。
- 窓台やカーテンレールの上に置いたものを、いちど下ろす
- レースカーテンを洗う。くすんでいたレースが白くなるだけで、部屋が明るくなる
- 窓の向かいに、鏡や白い布、白い鉢を置くと、光が奥へ運ばれる
光が奥まで入るようになると、植物を置ける場所も増えます。冬は窓から離した場所にも、十分な明るさが届くことがあります。
3. 布を、冬のものに替える
部屋の温度の感じ方は、布でずいぶん変わります。クッションのカバー、ソファにかける布、ラグ、ベッドまわり。麻や綿の薄いものから、ウールや起毛のものへ。
全部を替える必要はありません。目に入る場所にひとつ、手に触れる場所にひとつ。ベンチやスツールに畳んだ毛布をひとつ置くだけで、部屋は冬の顔になります。
替えた夏の布は、洗って、しまう前に風を通して。布を替える日を、季節の区切りの日にしてしまうのもいいものです。
4. 窓と玄関を、拭いておく
冬のあいだ、窓は閉めきりになります。寒くなってからサッシや網戸を水で洗うのはつらいので、11月の、まだ水が冷たすぎないうちに。
- 窓ガラスの内側と外側。サッシの溝
- 網戸は外して、ベランダや浴室で洗い流す
- 玄関のたたきを水拭きし、靴を並べ直す
玄関は、冬のあいだ、外の冷気と一緒に埃も入ってくる場所です。先にきれいにしておくと、年末の大掃除が軽くなります。玄関の整え方は、玄関を整えるに別に書きました。
5. 枝を一本、活ける
花の少ない季節ですが、枝ものはこれからが美しくなります。ドウダンツツジの紅葉、ナナカマドの実、サンキライの赤い実、ユーカリ。花屋で一本選んで、一輪挿しに。
植物の緑に、枝の赤や茶が加わると、部屋の中に季節が入ってきます。水を替えるときに枝を見る、その数秒が、冬の暮らしの小さな楽しみになります。
まとめ
- 植物を窓から離し、暖房の風を避け、水を減らす
- 窓まわりを片づけて、光を奥まで
- 布をひとつ、冬のものに
- 窓と玄関を、寒くなる前に拭く
- 枝を一本、活ける
11月の冬支度は、やることが少ないぶん、ひとつひとつを丁寧にできます。暖房を入れる前の、静かな準備の時間。そんなふうに過ごしてもらえたらと思います。
よくある質問
- 観葉植物の冬支度は、いつ始めればいいですか。
- 最低気温が10℃を下回りはじめる前、11月の前半が目安です。窓から離す、暖房の風を避ける、水やりの回数を減らす、の3つを済ませておきます。
- 暖房を入れたら、植物はどこに置けばいいですか。
- 暖房の風が直接当たらず、窓から1mほど離れた明るい場所です。夜に冷える窓際と、乾いた風の当たる暖房の前は、どちらも避けます。
- 冬に部屋を明るくするには。
- 窓台やカーテンレールの上のものを減らし、レースカーテンを洗って、光の入り口を広くします。鏡や白い布を窓の向かいに置くのも、光を奥へ運びます。
- 11月にしておく掃除はありますか。
- 冬のあいだ閉めきる窓のサッシと網戸、玄関のたたきです。寒くなってからは水を使う掃除がつらくなるので、11月のうちに済ませておくと楽です。

