みどりの育て方
ザミオクルカスの育て方。水やりは月に数回。いちばん手のかからない一鉢

肉厚で、つやのある葉が、まっすぐ立ち上がる。ザミオクルカスは、観葉植物の中で、おそらくいちばん手のかからない植物です。水やりは月に数回。暗めの場所でも育つ。虫もつきにくい。「忙しくて植物の世話ができない」という方に、迷わずおすすめできる一鉢です。
なぜ、手がかからないのか
ザミオクルカスは、アフリカ東部の乾いた土地で育つ植物です。土の中に芋のような部分(塊茎)があり、茎も肉厚で、ここに水をたっぷりたくわえています。雨が降らない季節を、たくわえた水で乗り切る。だから、室内でも、水やりをほとんど忘れていても平気です。
逆に言うと、水のあげすぎが、ほぼ唯一の失敗の原因です。
水やり:忘れるくらいで、ちょうどいい
- 春〜秋:土がしっかり乾いてから。2週間に1回ほどが目安
- 冬:月に1回以下。暖房のない部屋なら、ほとんどあげなくてもよい
- あげるときは、鉢底から流れるくらいたっぷり。受け皿の水は捨てる
- 迷ったら、あげない
「乾いたかな」と思ってから、さらに1週間待つくらいで大丈夫です。土の中まで乾いているかは、竹串をさして確かめると確実です。鉢を持ち上げて、軽くなっていれば乾いています。
置き場所:明るい日陰でも
レースカーテン越しの明るい場所がいちばんですが、窓から離れた場所や、北向きの部屋でも育ちます。暗めの場所に置ける観葉植物の中では、いちばん姿が崩れにくい植物です。
直射日光は避けてください。葉焼けして、つやのある葉が茶色くなります。暗い場所に置くときは、水の乾きがさらに遅くなるので、水やりをもっと控えめに。
葉が黄色くなったら
ザミオクルカスの葉が黄色くなる理由は、ほぼ水のあげすぎです。根元の塊茎が腐ると、その茎が黄色くなり、根元からぐらつきます。
- すぐに水を止める
- 黄色くなった茎は、根元から引き抜く。腐っていれば、すっと抜ける
- 残りの茎が元気なら、そのまま乾かして様子を見る
- 全体が怪しいときは、鉢から出し、腐った塊茎を取り除いて、乾いた新しい土に植え直す
一本だけ黄色くなって、ほかが元気なら、古い葉の入れ替わりのこともあります。茎を触って硬ければ、心配いりません。
新芽は、筆のように
ザミオクルカスの成長はゆっくりです。新芽は、春から秋に、土から筆のような形ですっと伸びてきます。はじめは薄い黄緑色で、少しずつ葉が開いて、濃い緑に変わっていきます。年に数本出れば十分で、冬はほとんど動きません。
新芽が出るのは、光が足りていて、根元が健康なしるし。暗い場所で新芽が出なくても、枯れているわけではないので、春に明るい場所へ移してみてください。
葉を拭く
つやのある葉は、ほこりがたまるとくすみます。月に1〜2回、固くしぼった布でやさしく拭くと、深い緑のつやが戻ります。株元が詰まっているので、霧吹きは控えめに。株元に水がたまると、腐る原因になります。
冬の管理:10℃を目安に
寒さには、あまり強くありません。**10℃**を目安に、冬は窓から離した場所へ。水は、ほとんど切ってしまって大丈夫です。乾いた状態のほうが、寒さに耐えやすくなります。
まとめ
- 水は、土がしっかり乾いてから。迷ったらあげない
- 明るい日陰でも育つ。直射日光は避ける
- 葉が黄色くなったら、水のあげすぎ。すぐ止める
- 新芽は春〜秋に、筆のように出る
- 冬は10℃を目安に、水を切る
世話をしないことが、いちばんの世話。ザミオクルカスは、そんな珍しい植物です。忙しい日々の中に、手のかからない緑をひとつ。
よくある質問
- ザミオクルカスの水やりは、どのくらいの間隔ですか。
- 土がしっかり乾いてから、春〜秋は2週間に1回、冬は月に1回以下が目安です。茎と根元に水をたくわえているので、忘れるくらいでちょうどいいです。
- 葉が黄色くなって、根元からぐらつきます。
- 水のあげすぎで、根元の芋のような部分(塊茎)が腐っています。水を止め、黄色い茎は根元から抜いてください。鉢から出して、腐った部分を取り除き、乾いた土に植え直すと助かることがあります。
- ザミオクルカスは暗い場所でも大丈夫ですか。
- 明るい日陰なら大丈夫です。窓から離れた場所や、北向きの部屋でも育ちます。ただし、暗い場所では水の乾きが遅くなるので、水やりはさらに控えめにしてください。
- 新しい葉が出てきません。
- 成長がゆっくりな植物で、新芽は春〜秋に数本出る程度です。冬はほとんど動きません。光が十分なら、春に土から筆のような新芽が出てきます。

