みどりの育て方
フィカス・ウンベラータの育て方。葉を落とさせない置き場所と水やり

ハート形の、やわらかく大きな葉。フィカス・ウンベラータは、部屋の主役になる木として、ここ十数年でいちばん人気のある観葉植物かもしれません。明るくて、軽やかで、白い壁や木の床によく合います。
ただ、ひとつだけ知っておいてほしい性格があります。環境の変化に敏感で、葉を落としやすいこと。この性格を知ったうえで付き合えば、ずっと元気に育ってくれます。
置き場所:明るい場所に、決めたら動かさない
レースカーテン越しの光が、一日を通して入る場所が向いています。暗い場所では葉が小さくなり、下の葉から落ちていきます。直射日光は、夏の強い日差しだけ避けてください。葉が大きいぶん、葉焼けすると目立ちます。
そして大切なのが、置き場所を決めたら、できるだけ動かさないこと。ウンベラータは、置き場所が変わると、新しい環境に合わせて葉を入れ替えようとして、葉を落とします。模様替えのたびに動かすと、そのたびに葉が減っていきます。
買ってきてすぐ、引っ越しの直後に葉が落ちるのも、同じ理由です。「ここ」と決めた場所で、落ち着かせてあげてください。
水やり:乾いたらたっぷり。葉には霧吹きを
- 春〜秋:土の表面が乾いたら、鉢底から流れるくらいたっぷり。週1〜2回が目安
- 冬:乾いてからさらに数日待って。10日に1回ほどが目安
- 受け皿の水はためない
大きな葉からは、水がどんどん抜けていきます。特に暖房の効いた冬の部屋では、空気の乾燥だけで葉が落ちることがあるので、霧吹きを日課に。葉の表と裏に、日中にかけてください。ハダニの予防にもなります。
葉が落ちる理由を、見分ける
ウンベラータが葉を落とす理由は、だいたい次の4つです。
- 置き場所の変化:買った直後、引っ越し、模様替え。動かさずに待つ
- 寒さ:10℃を下回る場所に置いていた。暖かい場所へ
- 乾燥:暖房の風、空気の乾き。霧吹きを増やし、風の当たらない場所へ
- 光不足:窓から遠い。明るい場所へ移す
どれも、原因を取り除いて待てば、春には新しい芽が出てきます。枝の先が緑色で、曲げても折れなければ、生きています。葉が全部落ちても、あきらめないでください。
逆に、葉が落ちたからといって水を増やすのは逆効果です。葉が減れば、水を使う量も減ります。土が乾くのを待ってからあげてください。
鉢を回す:2〜4週間に一度
ウンベラータの葉は、光の方へ大きく向きます。窓に向いた側ばかりが茂り、部屋側から見るとさびしい姿になりがちです。
2〜4週間に一度、鉢を四分の一ほど回すと、全体にまんべんなく光が当たり、形が整います。「動かさない」と言ったばかりですが、その場で向きを変えるだけなら、葉を落とすほどの変化にはなりません。
剪定:春に、好きな高さで
ウンベラータは、放っておくと一本の幹がまっすぐ上へ伸びます。天井に近づいてきたら、枝分かれさせたいときは、4月〜6月に、好きな高さの葉のつけ根の少し上で切ります。
切り口から白い樹液が出るので、ティッシュで押さえてください。肌につくとかぶれることがあるので、手袋をするか、すぐ洗い流します。切った少し下から、新しい枝が2〜3本出てきて、枝ぶりのある姿になります。
冬の管理:10℃を目安に
寒さには弱い木です。**10℃**を目安に、冬は窓から1mほど離した明るい場所へ。夜の窓際の冷え込みで、一晩で葉が傷むこともあります。
水やりは控えめに、霧吹きはこまめに。冬のあいだに葉を落としても、枝が生きていれば、春に芽が出ます。くわしくは冬の置き場所もどうぞ。
まとめ
- 明るい場所に。決めたら動かさない
- 水は乾いたらたっぷり。霧吹きは日課に
- 葉が落ちても、枝が生きていれば春に戻る
- 2〜4週間に一度、鉢を回す
- 冬は10℃を目安に
少し気むずかしい木ですが、そのぶん、春にハート形の新しい葉がほどけてきたときのうれしさは、ほかの植物にはないものです。
よくある質問
- ウンベラータの葉がどんどん落ちます。枯れますか。
- 枝が生きていれば、枯れません。置き場所の変化、寒さ、乾燥、光不足のどれかが原因のことが多いので、明るく暖かい場所に置いたまま動かさず、霧吹きをしながら待ってください。春に新芽が出ます。
- 冬に葉が全部落ちました。
- 10℃を下回る場所に置いていた場合、冬に葉をすべて落とすことがあります。枝の先が緑で、曲げても折れなければ生きています。暖かい場所で水を控えめにして、春を待ってください。
- ウンベラータの水やりは、どのくらいですか。
- 土の表面が乾いたら、鉢底から流れるくらいたっぷりあげます。春〜秋は週1〜2回、冬は10日に1回ほどが目安です。大きな葉から水が抜けやすいので、乾燥しすぎには注意してください。
- 背が高くなりすぎました。
- 春から初夏に、好きな高さの葉のつけ根の少し上で切ります。切り口の白い樹液はティッシュで押さえてください。切った少し下から枝が出て、枝ぶりのある姿になります。

