みどりの育て方
ポトスの育て方。つるの切り方、水挿しでの増やし方、葉の模様が消える理由

やわらかなつるが、棚から、吊り鉢から、するりと垂れる。ポトスは、観葉植物の中でいちばん気軽に付き合える植物のひとつです。少ない光にも耐え、水やりの多少の遅れにも耐え、切れば増える。はじめての一鉢にも、二鉢目の「どこかに緑を足したい」ときにも向いています。
置き場所:明るいほど、模様がきれいに出る
ポトスは「日陰に強い植物」としてよく挙げられます。確かに、窓から離れた場所や、洗面所のような光の少ない場所でも枯れません。ただ、本当に好きなのは、レースカーテン越しの明るい場所です。
ポトスの葉に入る白や黄色の斑(ふ)は、光を受けて出ます。暗い場所に置き続けると、新しい葉から斑がうすくなり、やがて緑一色になっていきます。「模様が消えた」と感じたら、それは光が足りないという、ポトスからの知らせです。
直射日光は、夏の強い日差しだけ避けてください。葉焼けして白く抜けることがあります。
水やり:乾いたらたっぷり、冬は控えめに
- 春〜秋:土の表面が乾いたら、鉢底から流れるくらいたっぷり。週1回前後が目安
- 冬:乾いてからさらに数日待って。10日に1回ほどが目安
- 受け皿の水はためない
吊り鉢は、水やりのたびに下ろすのが面倒で、つい控えめになりがちです。葉がくったりと垂れて、つるにハリがなくなってきたら、水切れのサイン。たっぷりあげれば、数時間で戻ります。
暖房の効いた部屋では、ときどき霧吹きをしてあげると、葉のつやが保たれ、ハダニの予防にもなります。
つるの切り方:好きな長さで、節の上
ポトスは、放っておくとつるが1m、2mと伸びていきます。垂らして楽しむのもいいのですが、長くなると根元の葉が減り、先のほうだけ茂る姿になります。
- 好きな長さの、葉のつけ根(節)の少し上で切る
- 切ったところの近くから、新しい芽が出て、株がこんもりする
- 春〜秋なら、いつ切っても大丈夫。冬は芽が出にくいので控える
つるを短く保つと、根元に葉が集まって、棚に置いたときにまとまりのある姿になります。垂らしたいなら、何本かだけ長く残して、ほかを短く。好みで調整できるのが、ポトスのいいところです。
水挿しで、増やす
切ったつるは、捨てずに水に挿すと、根が出ます。
- 節を2〜3つ含む長さ(10〜15cmほど)に切る
- 水に浸かる部分の葉は取る。葉が水に浸かると腐る
- 瓶に水を入れ、節が水に浸かるように挿す
- 明るい日陰に置き、水を2〜3日に一度替える
- 2〜3週間ほどで、節から白い根が出てくる
根が数cm伸びたら、土に植えます。小さな鉢に数本まとめて植えると、はじめからこんもりした姿になります。水挿しのまま瓶で育て続けることもできて、机の上の小さな緑としても楽しめます。
増えたポトスは、別の部屋に置いたり、人に分けたり。ひと鉢から始まったポトスが家のあちこちにある、という方も多いです。
葉のトラブル
- 黄色くなって落ちる:下の古い葉が少しずつなら自然なこと。たくさん落ちるなら、水のあげすぎか寒さ
- 葉先が茶色い:空気の乾燥。霧吹きを増やす
- 模様が消える:光不足。明るい場所へ
- つるがひょろ長く、葉と葉の間が開く:光不足。明るい場所へ移し、間のびした部分は切る
冬の管理:8℃を目安に
寒さには、観葉植物の中では比較的強いほうですが、**8℃**を下回ると葉が傷みます。冬は窓から少し離した明るい場所へ。吊り鉢は、天井近くは暖かい空気がたまるので、意外と冬向きの置き方です。水やりは控えめに。
まとめ
- 明るい場所で、模様がきれいに出る。暗いと緑一色に
- 水は乾いたらたっぷり。葉がくったりしたら水切れ
- つるは節の上で切る。切ったつるは水に挿して増やす
- 冬は8℃を目安に、水を控えめに
切って、挿して、増える。ポトスは、植物を育てる楽しさのいちばん最初の部分を、やさしく教えてくれる植物です。
よくある質問
- ポトスのつるが伸びすぎました。切ってもいいですか。
- 大丈夫です。好きな長さの、葉のつけ根(節)の少し上で切ります。切ったところから新しい芽が出て、株はこんもりします。春から秋なら、いつ切っても構いません。
- 切ったポトスのつるは、どう増やせますか。
- 節を2〜3つ含む長さで切り、下の葉を取って、節が水に浸かるように瓶に挿します。2〜3週間ほどで根が出るので、根が数cm伸びたら土に植えます。水は2〜3日に一度替えてください。
- 葉の白い模様が消えて、緑一色になってきました。
- 光が足りないサインです。斑(模様)は光を受けて出るので、レースカーテン越しの明るい場所へ移すと、新しい葉には模様が戻ります。
- ポトスは水だけで育てられますか。
- 水挿しのまま、瓶で育て続けることもできます。水を週に1〜2回替え、明るい場所に置いてください。土で育てるより成長はゆっくりで、葉は小さめになります。

